くさる家に住む。
「いい家」の定義とは・・ 建築に関わる仕事をしている4人の建築女子は疑問を抱く。
便利な設備が整った工夫にあふれた家が「いい家」なのか。 傷まず、長持ちする家が「いい家」なのか。 建築に関わる仕事をしている4人の建築女子は疑問を抱く。 今の時代、本当に豊かな暮らしとは何なのだろうか、と。 そして各地を訪ね歩いて、出合ったのは10の素敵な家と暮らし。 そこには環境に負荷をかけない知恵、 自分たちの暮らしを自力でつくる喜び、 血縁や地縁に代わる小さな社会があった。 そして見つけた答えは「くさる家」だった。
「くさる」は熟成。手をかけて暮らすことで味わいが深まる家。
「くさる」は朽ちる。土と水と空気を汚さず建てられて、 最後はひっそり土に還る家。
「くさる」は鏈る。 人と人とが鎖のようにつながって、人が人らしく生きられる家。
少しでも環境に負荷をかけない暮らしをしたい人が、 「素敵だな、楽しそう、ちょっとやってみたいかも」と思えるたくさんのヒントが 詰まっている1冊です。
<目次>
第1章 環境共生の知恵
深沢環境共生住宅・・・緑多き住まいに人のつながりが深まる
白山通りのいえ・・・都市の中に自生する一本の木のような家
グリーンフェロー・・・空に向かってそびえる緑の館
第2章 自力・自足の家づくり
落日荘・・・完成まで20年、夫婦二人でつくり続ける家
八ヶ岳山麓のいえ・・・セルフビルドの農ある暮らし
第3章 土に還る家
琵琶湖畔のいえ・・・後世につけをまわさない「くさる家」
邦久庵・・・超高層ビルの先駆者が建てた「終ついの住すみ処か」
第4章 新しいコミュニティの可能性
大森ロッヂ・・・緩やかに町とつながる木造長屋
コレクティブハウス聖蹟・・・住む人一人ひとりがつくる「小さな社会」
ゴジカラ村・・・雑木林のような「時間に追われない国」
column 1 森の恵みを燃料にする〔ペレットストーブ〕
column 2 生ごみをガスと液肥に変える〔バイオガスプラント〕
column 3 50Wの電気をつくる〔太陽光発電システム〕
column 4 セルフビルドは究極のDIY
『くさる家に住む。』のブログでの紹介
http://d.hatena.ne.jp/kawasimanobuo/20130807/p1
読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/b/4897377323
エコ花